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 ね……



 わぁ、ひろーい。この部屋広いね。
 天井が深いブルーで、海の底にいるみたいだぁ。
 ね、ベッドも大きいよ。
 いつもわたしが寝てるベッドの、倍ぐらいある。
 うふふ、フカフカ。大の字になっても、まだこんなに余ってるよー。
 きゃ、ダメだって。
 シャワー浴びてから……ちょ……スカートめくるのナシー!
 悪い事してないか検査する……って、んもう失礼な。
 え? 下着が湿ってますね、どうしてですかって。
 あ……それはさ、今サトシが触ったからだよ。きっとそう。
 やん、いきなり指入れないで。
 シャワー浴びさせてってば。暑くて汗掻いちゃったんだからさ。
 何で、こんなにヌルヌルなのかって……いつもと違うのかって?
 普段どおりだよぉ、今日は感じやすいのかも。
 あれ、サトシ、なんで怖い顔してんの?
 はぁ? 浮気? バカ、何言ってんの。
 絶対、ぜぇーーーったい、そんなのしてないっ。
 嘘つけって……嘘なんてついてないし! 怒るよ、もう。
 説明してくれないなら、帰るって……そんな……久しぶりに会えたのに。
 わかった、わかりました。ちゃんと言うから。



 あの……さ。今日、急に会えるようになったじゃない?
 本当は半月先まで、デートはお預けの予定だったよね。
 だから、すごく寂しくなっちゃって……それで、あの……。

 オナニー、しちゃったの、さっき。

 聞こえなかったから、もう一回言えって……。
 あの、だから、自分で、その…………。
 あっ、ひっどーーーい! いま本当は、ちゃんと聞こえてたんでしょ。
 肩震わせて笑うなー。恥ずかしいの我慢しながら言ってんのに、ったく。
 顔が赤いねって、当たり前でしょ!
 んんっ……はふ。キスで誤魔化すのズルイッ。
 いつだって、なし崩しに……あん、エッチで終わらせるのって……。
 んっ、ばかぁ。
 前から聞こうと思ってたんだけど。
 そうやってパンツ片足だけ脱がせるのって、サトシの趣味?
 どうせなら全部脱がせてくれたほうが……。
 あ、やっぱり。膝とか足首に引っかかってるのが、好きなんだ。
 ふーん、変態。
 このカッコ、かなり恥ずかしいんだけど。
 だって丸見え……あぁん、キモチイイ。
 きゃ……舐めちゃダメって、シャワー浴びてないのに。
 うわ、吸うなー。
 んふっ……んんっ……や……あぁ……いい……。
 ダメって言ってるわりには、どんどん溢れてくるねって……。
 そんな実況中継するなっ!
 恥ずかしいに決まってるじゃない。
 サトシがいま啜ったのが、オナニーした時の、おつゆかどうかって?
 そんなの、知・り・ま・せ・ん。
 てゆーか、区別なんて付かないし……莫迦。
 うーっ、そこ弱いの知ってて……ヤバイよ、イっちゃいそうになるし。
 え、腰が動いてる?
 だって、だってさ。気持ちいいもん……あぁ……溶けそう。
 ね、イっちゃうよ。イっていい?



 あ……何で。なんでやめちゃうの。
 どんなコト考えながら、オナニーするのか教えろって……。
 そんなの言えるかぁっ!
 えーっと、企業秘密だ。
 言わない、ぜってー言わないぞ。
 え……言わなかったら、ずっとこのままって、マジで?
 サトシ、頭煮えてない? 新手の意地悪ですかー。
 っていうか、足抑えられたまんまで。この格好、ホント恥ずかしい。
 泣きそうだよ、もう。
 そりゃ、いつも見られてる場所だけどー、冷静に見つめられると、ホラ。
 んー、やめろ、見るな。至近距離で見るなー!
 息も吹きかけるなって……あああ、かえってゾクゾクする。
 ヤダ……周りばっかり。毛も引っ張るな。
 こう……肝心のとこ避けて、焦らすの、やめてくれない?
 むっちゃ焦れるんだけど!
 なら言えって、そんなぁ……あ、そこ、触って欲し……。
 くぅー、我慢できなくなるぅ……。
 喋ったら、続き、シてくれる? ホントに?
 じゃ、言うよ。言うから、こっち見るな。
 顔だけじゃなく、アソコも見るなっ。



 たまーに、あまり会えない時あるじゃない。
 そういう時さ、さみしいから、思い出しながらスルの。
 何をって……サトシとシてる時のこと。
 あん時キモチ良かったなーって、触られたのとか、弄られたのとか。
 ……挿れられたのとか、思い出して、シちゃうの。
 え、声小さい? 小さくってイイの。おっきな声じゃ言えないもん。
 だーかーらー、最初は、おっぱい弄るかな。
 乳首とか、クリクリってされるの思い出して。
 あ……そんな感じの、好き。
 ね、ブラはずしてくれる?
 パンツは、脱いだり脱がなかったりだよー。
 う……うん、触るよ。やっぱりソコかな。固くなってるトコ。
 撫でて、キモチよくなって……。
 はぁ、サトシに触られるの、やっぱイイ……とっても。
 指も、挿れるよ。ちょっぴりだけど。
 濡れてグチョグチョになってるのを触るとね。
 あー、イヤラシイなぁって思うんだ。
 なんかね、えっちな気分になってるのにヤられちゃうわけ。
 ふふっ、わかる?
 自分でスルとさ、サトシにされるみたいにできないから。
 悔しいんだよ、なんか。
 んっ……そんな風に奥まで、弄られるの好きだよぉ。
 ふかーい……すごく深いところにサトシの指あるの、わかるよ。
 頭ボーっとしてきた。
 なぁんで、こんなにキモチイイのかなぁ……泣きそう。
 ねぇ、もう限界。来てくれないとおかしくなるよぉ。
 うふっ、サトシの先っぽ、ヌルヌルだね。
 ちゃんと喋ったよ。ね……続き、しよ?



 はぁ……サトシのが、入ってくる瞬間が好きだなぁ。
 入ってきただけで、クラクラする……すぐにイっちゃいそう。
 やん……奥まで欲し……あぁっ!
 いまスゴイ音したね。ジュブって。
 ホント、いつもと違うかも。サトシが焦らしたからだ。
 なんかすごく感じやすくて濡れすぎ……今日、良すぎ。
 そう……だよ。
 いっぱいに埋められてる、この感じ。いいんだぁ。
 ズンズン突かれてるのとか……キモチいーのを思い出して。
 オナニーでもイっちゃうの。
 突かれるの……好き。あぁ……当たってるよぉ……わかる?
 コンコンって、当たるの……いいっ!
 ね、ホントにもうダメだから、イっちゃうよ。
 あぁ……んんっ、サトシぃ…………一緒に行こ……。





 ふー。キモチよかった、ね。
 海みたいな部屋だから、海の底で溺れちゃった気分。
 あらためてヤらしい女だって思った?
 イマサラ何を言うか。イヤラシイのはお互い様じゃー。
 オナニーするのは、セックスが物足りないんじゃないかって?
 んなコトないよー。それはね、どっちも甲乙つけがたいわけよ。
 ほら、おいしいご飯を、お腹いっぱい食べても、ケーキは別腹でしょ?
 それと同じだって。



 なんかさ、最近エッチがどんどん良くなるの。
 ヤバイよね、へへっ。体の相性いいのかな。
 いつも、すんごく気持ち良くってさ。
 で、時々思うわけ。
 サトシとスルのが好きなのか、それともエッチが好きなのかなーって。
 あれ、なに困った顔してるの?
 だって、気持ちよすぎて、どっちだかわからなくなるんだもん。
 ねー、だからさぁ。確かめるの、手伝って。
 ふふふ……もいっぺん、しよ?


――fin.