ごめんね あなたに 申し訳ないと思ってる わたしがこんなに自分勝手だったなんて 今まで知らなかった 無知は言い訳にならないけど ほんとに ごめんね わたしは あなたが 好きだったんじゃなくて 肩を抱く手や 髪の毛を撫でる あったかい手が 好きだっただけなんだ 人肌を感じたら 気持ちが安らいでしまう だけなんだ わたしは あなたを 今はいない 誰かの代わりにしていた もしかしたら それすら嘘かもしれない ほんとは 誰もいらなかったのかもしれない だから ごめんね あなたが 真下から貫いているときに 「俺のこと好きか?」 って 陳腐な歌の文句みたいに聞いたから それでやっと気づいたんだ もしかしたら 好きなんじゃないかって 好きになれるかも しれないって 考えていたんだけど ダメだった あなたを 一番に 好きじゃなかった わたしも あなたの一番じゃなかった だから お互いさまだけど それでも 悪かったなと思ってる 好きなフリをしていた わたしにつきあわせちゃったから これって 失礼なことだよね わたしが欲しかったのは 抱きしめてくれる おっきい手と 囁いてくれる 熱い吐息と 舐めまわしてくれる いやらしい舌と 突き上げて壊してくれる 熱いものと 頬っぺたを預けて眠れる 暖かい胸だけだった それはあなたも持ってたけど あなたが欲しかったわけじゃなかったんだ ひとときだけ それをもらえると なんだかとてもうれしくなって これでいいんだと 満足してたけど そうじゃなかったんだ 離れていると とても欲しくなったから 大好きなんだと 勘違いしてたけど あなたに聞かれて やっと気づいた 大事なことを 教えてくれて ありがとう それから やっぱり ごめんね |
Home Read me Novel Gift Gallery History Link Chat BBS Diary Contact Site map